スクールコンサート in 壱岐市立八幡（やはた）小学校

2018年5月15日（火）14時から壱岐市立八幡（やはた）小学校にてスクールコンサート。

ウニ漁が解禁になった八幡港近くに位置する八幡小学校。
陽の光を受けてキラキラと輝く海を眺めながら学校に到着。
搬入をすませ、コンサートの準備開始。
先生方が機敏にお手伝いいただき、準備がスムーズに出来ました。

今回はリクエストをいただいた八幡小学校の校歌を三味線伴奏で披露するため、まずは校歌のリハーサル。
子ども達の笑顔を楽しみにしながら、本番を待ちました。

控室の前には絵の指導をされている教頭先生が描いた校長先生の似顔絵付きの歓迎のメッセージが貼られていたり、コンサートの会場となる体育館の前にはコンサートの案内があったりと、コンサートを楽しみにして下さったことが伝わってきました。

また、学校の玄関には今年賞をとったという海女さんをモデルにした絵や版画のポスターが飾られていました。

開場となる13時45分には地域の方がお越しになり、校長先生の挨拶からスクールコンサートがスタートしました。

「ドドーン」と三味線の音が響き、演奏者の手の動きを食い入るように真剣な眼差しで見つめて下さった子ども達。
演奏側も感激しながらバチさばきにも力が入りました。

「津軽じょんがら節」「天地創造」と続き、挨拶へ。
家元の名前がなぜ「よしのり」なのかというところからスタートします。
また、初代家元が九州の皆さんにも津軽三味線の素晴らしさを伝えたいという「夢」を持って宮崎に村上三絃道を作った話へと続きます。
初代が急逝し、「夢」と「名前」をそのまま受け継いだという家元のトークをしっかりと聞いてくれました。

「夢Tシャツ」を着ている子ども達が何人かいましたが、先生のお話によると、皆が「夢」「憧れ」を大事に日々活動されているとのことでした。

自己紹介の後は、沖縄から伝わった調べが北上して津軽三味線が誕生したという流れを代表的な民謡をメドレーで紹介する「風が運んだ日本のメロディ」は、沖縄県の「谷茶前節」、熊本県の「牛深ハイヤ節」、徳島県の「阿波踊りよしこの」、新潟県の「佐渡おけさ」、そして青森県の「津軽あいや節」を一気に聴いていただきます。
特に「阿波踊りよしこの」では生徒さんに出ていただき一緒に踊ってもらうのですが、曲の途中でノリノリの児童も飛び込みで参加。
子ども達の笑顔が眩しい「風が運んだ日本のメロディ」になりました。

前半ステージ最後の曲は、いよいよリクエストの校歌。
児童の皆さんと一緒に大合唱をして感動的なひと時となりました。

休憩時間も先生の指示に従ってキビキビと行動する子ども達。
トイレを済ませ、早めに席に戻って来た子ども達から順番に三味線に触っていただき、50名全員に弾いていただくことが出来ました。

後半のステージでは、人気曲の「千本桜」から。
曲名を言うと歓声が上がり、大喜び。
手拍子をしたり、時には口ずさんだりして楽しんでくれました。
しかし、「千本桜」よりももっと盛り上がったのが「ソーラン節」。
運動会で踊っているということで一段と掛け声も大きく体育館中に響き渡りました。

その「ソーラン節」をテーマにチャレンジ・ザ・和楽器のコーナーへ。
参加したいと多くの児童が手をあげましたが、挑戦できるのは各学年一人ずつ6名のみ。
選ばれた皆さんは前に出て嬉しそう。
三味線を弾く上で大切なことは「姿勢」と家元が語りました。
「腰骨を立てる『立腰（りつよう）』を実践すると集中力が高まるんです」と、家元が話すと真剣に実践してくれました。
スポーツ等に精を出していると言う八幡小学校の皆さんがこの事を日常にも生かしてくれることを願っています。
チャレンジした皆さんの感想は「手が痛かった」「弾くことができて嬉しい」「音が綺麗だった」とのこと。
堂々たる演奏ぶりに大拍手が起こりました。

コンサートの最後の曲は「津軽じょんがら節」。
拍手が鳴り止まず、もっと聴きたいとアンコールが起こり、「新壱州おけさ」を生演奏。
2年生から6年生と先生方が踊ってくれました。

最後はお礼の挨拶を6年生の女子が述べてくれました。

今日はスクールコンサートに来ていただきありがとうございました。初めて生で三味線を聴いてみて、早く弾いたりするのがかっこいいなと思いました。
いつも歌ったり踊ったりしている「校歌」や「新壱州おけさ」は普段と違う感じで素敵だなと思いました。
私も三味線に挑戦してみたいなと思いました。
またぜひ八幡小学校にきてください。今日は本当にありがとうございました。

スクールコンサート in 壱岐市立八幡（やはた）小学校終演後に記念撮影。ありがとうございました！