2015年10月8日(木)
学校法人藤枝学園 藤枝順心中学校・順心高等学校 芸術鑑賞教室
(静岡県藤枝市)
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藤枝駅から徒歩3分、緑が目に眩しい校庭、そして、8階建ての校舎や近代的な講堂、体育館という素晴らしい教育設備を備えた順心中学校・高等学校。
大正元年に創立され、100年以上前から女性の自立を考えた教育方針でたくさんの女子生徒の方々を社会に送り出しておられます。
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サッカー部やコーラス部など全国レベルの好成績をおさめられている部活動、また、アルプホルン部、箏曲部など、文武両道の学びを実践されているようでした。
礼法やマナー講習も徹底されていて、生徒さんも先生方も笑顔でお茶やお菓子のおもてなしをして下さいました。
先生方との雑談の中から、宮崎で開催された2010年の高校総合文化祭に出向かれたそうです。
ちょうど、宮崎が口蹄疫で大変だった頃です。
キャンセルも相次いだようでしたが、藤枝順心高等学校の皆さんは参加して下さったようです。
その話を聞きながら胸が熱くなってしまいました。
さて、学校に到着してまず、仲田晃弘理事長先生へご挨拶。
仲田理事長先生は昨年の村上三絃道特別公演「春燦々〜音が人を結ぶ」へお越しくださり、今回の芸術鑑賞教室開催のきっかけを作って下さいました。
理事長室で同席して下さった戸田雪子校長先生も津軽三味線の迫力ある音が大変お好きということで、楽しみに待っておられたようでした。
「子ども達に音を体感して欲しいし、三味線に触れたいという生徒もたくさんいるはずです」と笑顔で話してくださいました。
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劇場のような講堂での芸術鑑賞教室はまるで本格的なコンサートのようでした。
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この日のために制作した「富士の夕焼け」を友情出演して下さった尺八奏者の佐藤公基さんと由宇月の津軽三味線がコラボ演奏すると、会場は一瞬静まり返り、演奏終了と同時に割れんばかりの拍手が起こりました。
佐藤さんも尺八と能管を使い、情緒と力強さを表現して下さいました。
作曲は由宇月ですが、より深い曲に仕上がったのは佐藤さんの笛の調べが加わったからと感謝しているところです。
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さて、校長先生からお聞きした通り、三味線を弾きたい!という生徒さんが多く、体験コーナーでは高校生からは各学年2名ずつ、中学生からは2名、そして先生方から1名の計8名の方に三味線を、そして1名の方に太鼓を体験していただきました。
ステージに上がり三味線を持つまでは少し不安そうにされていた生徒の方も、弾き方を教え、体験の曲であるソーラン節が始まると堂々と演奏して下さいました。
体験を見守る生徒さん方も大盛り上がりでした。
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アンコールもあり、お礼の花束もいただき、思い出深い1日となりました。
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鑑賞教室が終わると、舞台の袖口で私達が出てくるのを待っていた生徒さん達…!
感激したという感想を直接伝えに来てくださいましたが、演奏者にとって、これほど嬉しいことはありません。
終演後、楽器などの片付けも終わる頃、生徒の方々もちょうど掃除の時間のようでしたが、白い割烹着のような作業着を着用され、トイレや教室、廊下など、一生懸命に磨いておられました。
生徒達の素晴らしい日々の様子を垣間見たひと時でしたが、この学校で学んでみたくなりました。
次回は、11月30日に藤枝明誠中学校・高等学校へ伺います。
開催を首を長くして待っています。
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