第122回目の登場は、広島支部 由利奏会の名取、村上利実花(本名:丸子洋子)さんです。
テレビで流れてきた津軽三味線を初めて聞き感動したのが中学1年生の頃。
いつか習ってみたいと思いながら月日は過ぎていきました。
社会に出て、結婚、出産と、日々に追われ、様々な苦労も体験し、そんなことも忘れていたある日のこと、当時と同じようにテレビから流れる三味線の音を耳にしました。
その瞬間、「三味線を習いたい!!」と思った中学生の時の感情が溢れ出してきたのだそうです。
今度はどうしても習いたい、弾いてみたいという気持ちを抑えられず、とりあえず公民館へ出向き、そこで三味線講座を見つけた利実花さんは民謡三味線を習い始めることになりました。
そこに通う方々は、年配の生徒さんが多く皆さんが可愛がって下さって、楽しかったそうです。
しかし、津軽三味線が習いたかった利実花さんは知人から広島支部の師範、村上由治穂先生を紹介していただきました。
早速、これまで習っていた先生に許しをいただき、由治穂先生に師事することになりました。
由治穂先生はとても熱心に指導してくださり、利実花さんは三味線を触らないとストレスになるほど津軽三味線の虜になりました。
また由治穂先生は習い始めて間もないにも関わらず、舞台での演奏を勧めてくださったそうです。
先生の期待に応えるためにも頑張ってお稽古に励みました。
また中学1年生の息子さんも三味線を習われており、舞台で一緒に演奏することもあるそうです。
昨年9月には、津軽三味線を習い始めて3年で名取に昇格されました。
荷方節が大好きとの事で、現在は荷方節を練習中だそうです。
月に1回は家元稽古も受けられています。
「三味線は難しく奥が深いですが、とても楽しいです!死ぬまでには家元のように上手になって、一緒に演奏したいです!!」と目標を語ってくださいました。
利実花さんのこれからの益々のご活躍をお祈りいたしております。
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